*基本は「ラノベでカイジ」

土橋真二郎氏7冊目の作品です。

いつも通りの土橋真二郎節で安心しました。

カイジからダメ人間成分をすこし引いて、その分にラノベ主人公っぽいモテ成分を差し込んだような感じといえば雰囲気が伝わるでしょうか。

土橋真二郎氏の作品といえば、ドライな(生活臭の薄い)主人公が、強制的にゲームに巻き込まれて、カネと権力を持った巨大な存在が主催するゲームをクリアしていく「ゲームノベル」。

登場するのは、幼馴染ポジションの主人公におせっかいを焼いてくれる女房役と、敵か味方か意味深な美少女。

ゲームのルールはシンプル。それだけに「ゲームの真の意味」をいかに早く見つけるか、少ない手がかりから、どれだけ裏を読み取るか。

だいたいこんな感じです。

『ラプンツェルの翼』も、骨子となる土橋真二郎節はかわりません。

 

『扉の外』『ツァラトゥストラの階段』と比べると、ゲーム要素は薄まり、ヒロインの奈々は何者なのか、彼女たちが戦っているのは何者なのかといった、バトル要素が濃くなっています。

どちらかといえばゲームノベルを読んだことがない人向けかな?と感じました。

あえて分類するなら、登場人物に移入して楽しむと言うよりは、謎が解明されていく過程や、予想を裏切る展開を楽しむ小説です。

むう、『ラプンツェルの翼』についてネタバレをしないように印象を書いたら、扉・階段の感想と同じ内容だコレ。面白いレビューや感想を書くのは苦手なので、読んで面白かったら片っ端から感想を書いて場数踏むしかないな。

個人的な順位では階段>扉>翼。脳を使いすぎて倒れるぐらい頭を絞る展開が好きなので、ずばりその通りに「脳を使いすぎて主人公が倒れる話」である階段が一番好みです。

ゲーム度の濃さは

扉の外:カイジ+CUBE+SAW
ツァラトゥストラへの階段:ライアーゲーム+賭博覇王伝 零
ラプンツェルの翼:カイジ+バトルロワイヤル

こんな感じ。階段のゲーム濃度が一番高い気がする。

 

*いま購読中のシリーズ

可能な限り感想を書く練習をしたいところ。

・サーベイランスマニュアル
・断章のグリム
・狼と香辛料

ギミック(情報戦、推理)重視のラノベが多いかな?あとはリプレイ系ですが最近は退魔生徒会しか読んでません。
読んでいない中では「消閑の挑戦者」というシリーズが気になるので探してみようかと。
サーベイランスは25日に最新刊が出ます。
http://ga.sbcr.jp/novel/surveillance/index.html

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