*スーパー読書感想文タイム

完結記念にレビュー。

あらすじ(公式サイトより)

 街中で暴走する虎に出くわしてしまった亮輔の前に現れたのは、警官でも自衛隊でもなく、黒ずくめで横柄な大男・巴と、真っ白な服に身を包んだ小柄な少女・寧であった。
 暴れる虎を捕獲した彼らに行きがかり上つき合うこととなった亮輔は、連れて行かれた研究機関で驚くべき事実を知ることとなる――。それは「レックス」と呼ばれる、脅威の新型ウイルスの存在であった。
 そして感染経路も、治癒方法も不確かなこのウイルスは、知らぬ間に亮輔の身近へも迫っていたのである!
 未知のウイルスと対峙することとなった亮輔の選んだ道とは――!? 衝撃のバイオハザードストーリー登場!!

 

とても面白いんですが、その面白さを説明してしまうと

「極上のロリババアとステキな下僕たち」

に集約されてしまうという……面白いんですよ!面白いですよすごく。でもこう書くと軍曹がロリババア好き故に面白いと言っているようにしか聞こえないという。面白いですよすごく。


1巻でメインとなる登場人物は、

気高く純白で神秘的なロリババア 寧(ねい)
優しいけれど流されるだけじゃなくて芯の通った青年 山崎亮輔(やまさきりょうすけ)
不器用で粗忽で乱暴だけどロリババアに頭が上がらないCV三宅健太が似合いそうなおっさん(下僕1) 英田巴(あいだともえ)
年の割りにロリく見える美脚元気系(下僕2) 弓槻宝(ゆづきたから)
年の割りにロリく見える姉 山崎朝緋(やまさき あさひ)
一見いい人そうに見える悪い奴に見えるいい青年(下僕3) 都羽皓一(とわこういち)
変態所長(下僕4) 橘美貴(たちばなよしたか)
ドM秘書(下僕4の下僕) 坂上昌悟(さかがみしょうご)

ステキな布陣だ……!

読みを書かないと読めない人が地味に多いけど突飛過ぎるというほどでもない印象です。(ヤマザキじゃなくてヤマサキとか)
読みにくさを利用して、橘美貴の愛称がミキだったりするので、こういう名前が好きな作家なのかなと想像。

 


「衝撃のバイオハザードストーリー」とあるように、ジャンルはSFです。といっても、バイオのようなサバイバルホラーやゾンビ映画のようなパニックものではなく、どちらかといえば、伝染病を扱った医療サスペンスに近いものです。

サスペンスの定義は「不安の続く環境に置かれた人物の心理描写に重きが置かれるもの」なので、これはサスペンスです。

 

シリーズのテーマは、「病気に罹ったことは罪なのか」

人が獣に変身してしまうSFな伝染病ですが、カドケのように医療メインではなく、罹患した患者たちがどう生きていくかの話です。

あとがきによると、SARS(重症急性呼吸器症候群)で家族と隔離されてしまった人たちをニュースで見たことが作品を書くの切っ掛けになったそうです。

硬派なテーマをライトノベルの表現で描き、それが読んで「面白い」作品になっているのはすごいと思います。

 
 
3巻まではSFな伝染病を扱ったサスペンス
4巻からロリババア好きのためのロリババアを愛する本(4巻は寧が主人公)

そんなサーベイランスマニュアル。

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