ニャル子さん検索されすぎじゃね?
それだけ世間の期待度が高いということでしょうか。4月10日発売ということは、電撃文庫の4月新刊と一緒に買うといい感じですね。
※4/15追記
すいません10日には売ってませんでした。
買ってきました。http://15393.diarynote.jp/200904150056296893/
イラストが増えたhttp://15393.diarynote.jp/200904170041386084
ニャル子さんもいいですが、オルキヌスも気になります。オルカの話らしい。オルカですよオルカ。ニャルとか海洋生物とかソフトバンククリエイティブは一体どうしたんだ。
「オルキヌス 稲朽深弦の調停生活」でググっても上位にラノベ系ブログが出てこないあたりにニャル子さんの一方的インパクト勝ちを感じる。
4月は断章のグリム10も出ます。もう10巻か!早いなー。
*ライトノベル各レーベルをどれだけ読んでいるか
最近はほぼ電撃とJIVEしか読んでいないかもしれません。あ、富士見のドラゴンブックがあったか。でもSWが2.0になってから富士見で心が躍るリプレイに当たってない。
*2008年に読んだもの
JIVEがぶっちぎりすぎて吹く。
電撃
狼と香辛料、断章のグリム、土橋真二郎
富士見
たのだん、剣神
スニーカー
該当無し
ガガガ
レヴィアタンの恋人
GA
サーベイランスマニュアル
MF
該当無し
HJ
該当無し
SD
該当無し
一迅
該当無し
FB
該当無し。ところでライドウさんの小説続編まだ?
ハヤカワ
神林
JIVE
エンブリ、トリニティ、ゲヘナ、退魔生徒会
*レーベルごとの印象?代表作とか
電撃
最大手。まあ、わっちとか禁書とか時雨沢とか売れてるなあという印象。
スニーカー
ハルヒ。個人的にはオイレンシュピーゲル。紙の質が「薄くて重い」ので本全体がみっしりしてる。作品傾向は「硬い」かも。
富士見
一昨年ぐらいから、表紙の四角いレイアウトやめたよね。ドラゴンブックもリニューアル。富士ミスはスニーカーの紙質に似てる。
ガガガ
され竜がガガガから出たときはびっくりした。スタート時点からサブカル臭が出てたので、このレーベルはどこに行くんだ?と思ってたら、けっこう電撃と同じ客層でガチにやり合ってて驚いた。講談社BOXっぽくもある。「大長編」が好きな層を取り込んでる気がする。
GA
レーベルとしてはポリフォニカ以外に看板がない感じ。作品一つ一つに対してwebページのつくりが丁寧で驚く。ネットでとりあえず作品を調べてから買おうという人には親切。
棚に差すとなんとなく白くて不安になる。平にするともっと主張しなくて大丈夫か不安になる。サーベイランスマニュアルとか、いい本を出してくれるレーベルなので頑張って欲しいなあ。
MF
棚ざしでは緑色の背表紙が目を引く。平面で新刊台に乗ってるときは高確率でHJと混ざる。強みといえる傾向はお色気方面?レーベル代表作はゼロ魔、えむえむっ、かのこん……うん、エロですね。
「みみっく!」という同人誌を出していたり、作家間で仲よさそう。
HJ
棚ざしで特に目を引くわけでなく、平面で新刊台に乗ってるときは高確率でMFと混ざる。ホビージャパンの看板といえばクイーンズブレイドなわけで……ああ、MFと混ざるってそういう。おっぱいですね。QB以外の看板はなやむところですが…くじ勇かな。
SD
なんとなく垢抜けないオーラを出しているのは気のせいだろうか。たぶん原因はロゴのデザイン。代表作は桜坂洋のAll You Need Is Kill。異論は認める。普通は現代魔法を挙げるだろ。
戦う司書やAll Youのような、「局所受け」する作品を持ってるので、けっこうレーベルカラーは濃い。
FB
まかでみわっしょいが良い意味でのバカに相応しいバカアニメだったんだけどあまり話題にならなくて残念です。今の看板は文学少女だろうけど、それまでは狂乱やまかでみが看板だった。っていうかこの2シリーズ、刊行スピードが速すぎる。ゲームノベライズに強いのは流石。実はFEAR系リプレイも出している。レーベルカラーは判じがたいけど、雑誌のファミ通にカラーが似ている気がするのは自分の思い込みだろうか。ところで小説版ライドウの続編まだ?
個人的に追加
ゼータ文庫
今までレーベルから出た作品が高水準でハズレ本無しという奇跡のレーベル。短命だったけど。レーベルカラーが軍曹の趣味にほぼ合致してる時点で短命は避けられ無かったのかもしれない。
帝立愚連隊とヤクザガールの続編はどこかが引き継いで欲しい。
*深海のYrrレビューを読んでいると、キリスト教に基づいた価値観の部分はよく判らないというのはけっこう共通のものらしい
深海のYrrでは、キリスト教に基づいた価値観が重要なファクターだからこそ、アジアの科学者を除外して話が進む。アジア排斥もまた1つのネタになっている。海洋ネタでありながらオーストラリアの科学者が入ってこないのは何でなのかわからないけど。
とにかく、キリスト教徒(イスラムも含む一神教文化と言ってもいいんだろうけど、深海のYrrの場合はアメリカに悪役を担ってもらうためにキリスト教に絞る必要があったんだろう)でなければ、クライマックスが「二者択一」になりえないのだ。
深海のYrrは、圧倒的クライシスに人間が「折れる」ことが面白さなのだ。イールの存在を「敗北」と感じないと、物語の構成としてクライシスが発生しない。
根底にアニミズムを汲む多神教文化だと、イールを受容してしまうので、立てるのは共存ルートフラグである。「衝撃!超古代文明の飛行物体を発見!」ではなく「ラピュタは本当にあったんだ!」になってしまうのだ。コレの何が問題かと言うと、ラピュタの存在を信じなかった派が、信じる派から「上から見られてしまう」こと。二重の屈辱だ。
深海のYrrはこの古典的な「二重の屈辱」をラストに持ってきた。そういう意味では実に王道SF的で、手法そのものは新しいわけじゃない。まず、聖書の記述が間違っていたことで第一波のショックを受け、ついで「え?進化論が発表されてから100年以上たってまだ人間が特別だって信じてたの?奢りすぎじゃないの(笑)」という目で見られる可能性にその先おびえなければならない第二波が来る。
日本人の宗教感覚では、神は祟る。むしろ祟るから神なのであって、祟るような存在はだいたい人より「上」である。よって、散々祟られた上で祟った主と人間の力関係の話しになると、日本人読者は「こんな当たり前のことで何を驚くのか」になってしまう。
やっぱり、日本は何の畏れもなくロボットを人型にする国だよなと思った。
まあ、製造コストや剛性考えたら、ロボットって半円形で地面を這うタイプとかのほうが便利だと思うんだけどね。親しみを覚えさせるだけなら、リアルに人間を模倣しなくても、点を3つ配置しておけば勝手に人間の脳が「顔」だと認識するんだから。
用途次第か。
*一神教文化を「攻撃者」として恐れるAI
この手のネタはもっと普遍的に使われてもよさそうなんだけど、自分が読んだ範囲では特にコレというのが見つけられない。
要するに、一神教文化圏は「人が神のまねをして人を作ること」を忌避するから、ヒューマノイドタイプのロボットや人工知能に批判的である。だから非・一神教文化圏で生まれたヒューマノイドタイプのロボットや人工知能は、自分たちの存在を嫌う一神教文化圏を怖がる、という設定。
たぶん、探せば誰かが書いてるんだろうけど、自分が手を伸ばした範囲では思い出せるものがない。
*シミュラクラと擬人化する能力
スネーカーが理解できなかった「人間が擬人化を経由して他者を理解しようとする能力」は、生物としての人間の機能に基づくもの。つまり、文化に関係なく、生体反応で起る。
「パターン・レコグニション 初生児」でググると出てきますが、幼児は目・口の位置に配列された「∵」に反応します。「∵」を「顔」と認識してるわけです。これが「∴」や「…」だと反応しない。ところでパターン・レコグニションといえばギブスンなのですが、寡聞にしてまだ読んだことがありません。今度買ってみよう。
シミュラクラ現象とは、精巧に人に似せて作られた人造のモノたちを多数描いたディックの作品「シミュラクラ」からとられた用語で、簡単に言えば(・A・)が顔に見えるとかそういうこと。
空耳が一度聞いたらもうソレにしか聞こえないのもシミュラクラ現象でだいたい合ってる。
たしかライアーソフトのキャノンボールにも出てきたと思う、というかヒロインじゃなかったかな。シミュラクラでググったらキャノンボールが出てきたからたぶん合ってる。
これが何かというと、人間は機能として点が3つあったらそれが顔に見えてくるように出来てるわけです。擬人化そのものとシミュラクラ現象イコールは出来ませんが、「顔に見えてしまったもの」を擬人化 ”しない” のは、実はけっこう大変。
要するに、AAを一瞬たりとも「キャラ」として認識せず、「記号の配置」としてだけ認識し続けられるかということで、
消しゴムとシャーペンの受け攻めを考えるのは腐女子以外には壮絶な難易度だが、
/|
|/__
ヽ| l l│<ハーイ
┷┷┷
これをヘーベルハウスというキャラに見立てず、記号や線としてのみ理解するのは、ソレよりもはるかに難しいということ。
漫然と書いてたらよくわからなくなったのでおしまいにする。
それだけ世間の期待度が高いということでしょうか。4月10日発売ということは、電撃文庫の4月新刊と一緒に買うといい感じですね。
※4/15追記
すいません10日には売ってませんでした。
買ってきました。http://15393.diarynote.jp/200904150056296893/
イラストが増えたhttp://15393.diarynote.jp/200904170041386084
ニャル子さんもいいですが、オルキヌスも気になります。オルカの話らしい。オルカですよオルカ。ニャルとか海洋生物とかソフトバンククリエイティブは一体どうしたんだ。
「オルキヌス 稲朽深弦の調停生活」でググっても上位にラノベ系ブログが出てこないあたりにニャル子さんの一方的インパクト勝ちを感じる。
4月は断章のグリム10も出ます。もう10巻か!早いなー。
*ライトノベル各レーベルをどれだけ読んでいるか
最近はほぼ電撃とJIVEしか読んでいないかもしれません。あ、富士見のドラゴンブックがあったか。でもSWが2.0になってから富士見で心が躍るリプレイに当たってない。
*2008年に読んだもの
JIVEがぶっちぎりすぎて吹く。
電撃
狼と香辛料、断章のグリム、土橋真二郎
富士見
たのだん、剣神
スニーカー
該当無し
ガガガ
レヴィアタンの恋人
GA
サーベイランスマニュアル
MF
該当無し
HJ
該当無し
SD
該当無し
一迅
該当無し
FB
該当無し。ところでライドウさんの小説続編まだ?
ハヤカワ
神林
JIVE
エンブリ、トリニティ、ゲヘナ、退魔生徒会
*レーベルごとの印象?代表作とか
電撃
最大手。まあ、わっちとか禁書とか時雨沢とか売れてるなあという印象。
スニーカー
ハルヒ。個人的にはオイレンシュピーゲル。紙の質が「薄くて重い」ので本全体がみっしりしてる。作品傾向は「硬い」かも。
富士見
一昨年ぐらいから、表紙の四角いレイアウトやめたよね。ドラゴンブックもリニューアル。富士ミスはスニーカーの紙質に似てる。
ガガガ
され竜がガガガから出たときはびっくりした。スタート時点からサブカル臭が出てたので、このレーベルはどこに行くんだ?と思ってたら、けっこう電撃と同じ客層でガチにやり合ってて驚いた。講談社BOXっぽくもある。「大長編」が好きな層を取り込んでる気がする。
GA
レーベルとしてはポリフォニカ以外に看板がない感じ。作品一つ一つに対してwebページのつくりが丁寧で驚く。ネットでとりあえず作品を調べてから買おうという人には親切。
棚に差すとなんとなく白くて不安になる。平にするともっと主張しなくて大丈夫か不安になる。サーベイランスマニュアルとか、いい本を出してくれるレーベルなので頑張って欲しいなあ。
MF
棚ざしでは緑色の背表紙が目を引く。平面で新刊台に乗ってるときは高確率でHJと混ざる。強みといえる傾向はお色気方面?レーベル代表作はゼロ魔、えむえむっ、かのこん……うん、エロですね。
「みみっく!」という同人誌を出していたり、作家間で仲よさそう。
HJ
棚ざしで特に目を引くわけでなく、平面で新刊台に乗ってるときは高確率でMFと混ざる。ホビージャパンの看板といえばクイーンズブレイドなわけで……ああ、MFと混ざるってそういう。おっぱいですね。QB以外の看板はなやむところですが…くじ勇かな。
SD
なんとなく垢抜けないオーラを出しているのは気のせいだろうか。たぶん原因はロゴのデザイン。代表作は桜坂洋のAll You Need Is Kill。異論は認める。普通は現代魔法を挙げるだろ。
戦う司書やAll Youのような、「局所受け」する作品を持ってるので、けっこうレーベルカラーは濃い。
FB
まかでみわっしょいが良い意味でのバカに相応しいバカアニメだったんだけどあまり話題にならなくて残念です。今の看板は文学少女だろうけど、それまでは狂乱やまかでみが看板だった。っていうかこの2シリーズ、刊行スピードが速すぎる。ゲームノベライズに強いのは流石。実はFEAR系リプレイも出している。レーベルカラーは判じがたいけど、雑誌のファミ通にカラーが似ている気がするのは自分の思い込みだろうか。ところで小説版ライドウの続編まだ?
個人的に追加
ゼータ文庫
今までレーベルから出た作品が高水準でハズレ本無しという奇跡のレーベル。短命だったけど。レーベルカラーが軍曹の趣味にほぼ合致してる時点で短命は避けられ無かったのかもしれない。
帝立愚連隊とヤクザガールの続編はどこかが引き継いで欲しい。
*深海のYrrレビューを読んでいると、キリスト教に基づいた価値観の部分はよく判らないというのはけっこう共通のものらしい
深海のYrrでは、キリスト教に基づいた価値観が重要なファクターだからこそ、アジアの科学者を除外して話が進む。アジア排斥もまた1つのネタになっている。海洋ネタでありながらオーストラリアの科学者が入ってこないのは何でなのかわからないけど。
とにかく、キリスト教徒(イスラムも含む一神教文化と言ってもいいんだろうけど、深海のYrrの場合はアメリカに悪役を担ってもらうためにキリスト教に絞る必要があったんだろう)でなければ、クライマックスが「二者択一」になりえないのだ。
深海のYrrは、圧倒的クライシスに人間が「折れる」ことが面白さなのだ。イールの存在を「敗北」と感じないと、物語の構成としてクライシスが発生しない。
根底にアニミズムを汲む多神教文化だと、イールを受容してしまうので、立てるのは共存ルートフラグである。「衝撃!超古代文明の飛行物体を発見!」ではなく「ラピュタは本当にあったんだ!」になってしまうのだ。コレの何が問題かと言うと、ラピュタの存在を信じなかった派が、信じる派から「上から見られてしまう」こと。二重の屈辱だ。
深海のYrrはこの古典的な「二重の屈辱」をラストに持ってきた。そういう意味では実に王道SF的で、手法そのものは新しいわけじゃない。まず、聖書の記述が間違っていたことで第一波のショックを受け、ついで「え?進化論が発表されてから100年以上たってまだ人間が特別だって信じてたの?奢りすぎじゃないの(笑)」という目で見られる可能性にその先おびえなければならない第二波が来る。
日本人の宗教感覚では、神は祟る。むしろ祟るから神なのであって、祟るような存在はだいたい人より「上」である。よって、散々祟られた上で祟った主と人間の力関係の話しになると、日本人読者は「こんな当たり前のことで何を驚くのか」になってしまう。
やっぱり、日本は何の畏れもなくロボットを人型にする国だよなと思った。
まあ、製造コストや剛性考えたら、ロボットって半円形で地面を這うタイプとかのほうが便利だと思うんだけどね。親しみを覚えさせるだけなら、リアルに人間を模倣しなくても、点を3つ配置しておけば勝手に人間の脳が「顔」だと認識するんだから。
用途次第か。
*一神教文化を「攻撃者」として恐れるAI
この手のネタはもっと普遍的に使われてもよさそうなんだけど、自分が読んだ範囲では特にコレというのが見つけられない。
要するに、一神教文化圏は「人が神のまねをして人を作ること」を忌避するから、ヒューマノイドタイプのロボットや人工知能に批判的である。だから非・一神教文化圏で生まれたヒューマノイドタイプのロボットや人工知能は、自分たちの存在を嫌う一神教文化圏を怖がる、という設定。
たぶん、探せば誰かが書いてるんだろうけど、自分が手を伸ばした範囲では思い出せるものがない。
*シミュラクラと擬人化する能力
スネーカーが理解できなかった「人間が擬人化を経由して他者を理解しようとする能力」は、生物としての人間の機能に基づくもの。つまり、文化に関係なく、生体反応で起る。
「パターン・レコグニション 初生児」でググると出てきますが、幼児は目・口の位置に配列された「∵」に反応します。「∵」を「顔」と認識してるわけです。これが「∴」や「…」だと反応しない。ところでパターン・レコグニションといえばギブスンなのですが、寡聞にしてまだ読んだことがありません。今度買ってみよう。
シミュラクラ現象とは、精巧に人に似せて作られた人造のモノたちを多数描いたディックの作品「シミュラクラ」からとられた用語で、簡単に言えば(・A・)が顔に見えるとかそういうこと。
空耳が一度聞いたらもうソレにしか聞こえないのもシミュラクラ現象でだいたい合ってる。
たしかライアーソフトのキャノンボールにも出てきたと思う、というかヒロインじゃなかったかな。シミュラクラでググったらキャノンボールが出てきたからたぶん合ってる。
これが何かというと、人間は機能として点が3つあったらそれが顔に見えてくるように出来てるわけです。擬人化そのものとシミュラクラ現象イコールは出来ませんが、「顔に見えてしまったもの」を擬人化 ”しない” のは、実はけっこう大変。
要するに、AAを一瞬たりとも「キャラ」として認識せず、「記号の配置」としてだけ認識し続けられるかということで、
消しゴムとシャーペンの受け攻めを考えるのは腐女子以外には壮絶な難易度だが、
/|
|/__
ヽ| l l│<ハーイ
┷┷┷
これをヘーベルハウスというキャラに見立てず、記号や線としてのみ理解するのは、ソレよりもはるかに難しいということ。
漫然と書いてたらよくわからなくなったのでおしまいにする。
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