あれ?「ソフトハウスキャラ BEST VOCAL」も24日だったよね?
なんてことだ。
そして「さんだら」が5/4発売。
なんてことだ。
*ナンシー・クレスの「ベガーズ・イン・スペイン」を読んだ
ナンシー・クレスというと、プロバビリティシリーズ(でいいのかな?)が有名だけど、最近宇宙モノのSFに惹かれなくなっていたのでスルーしていました。
ベガーズ・イン・スペインはディストピア系列の近未来モノらしいので買ってみた。やっぱり自分に合うSFはディストピアものだと思う。
面白い。
舞城王太郎の「スクールアタック・シンドローム」を読んだとき、学校襲撃して完全犯罪をやりとげた3人の少年に対する感情があるとしたら、それは嫉妬なんじゃないのかと思いながら読んでたんだけど、「ベガーズ・イン・スペイン」を読んだら「やっぱり嫉妬でよかったんだ」と思うに至り、スクール以下略を読んだとき分からず仕舞いだった「もやもや」がなんとも「スッキリ」する小説だった。
完成されたディストピアの形態にはなっていないけれど、「だからディストピアSFは面白い」と感じる要素は十分に持っている短編集。
プロバビリティシリーズって密告者と同じ系列の話なん?読むものなくなったら買おうかな。
無眠ものやダンシング・オン・エアなんかでは、宗教的な抵抗は主眼では描かれてないんだけど(読者がキリスト教圏だという前提で、いまさら書かなくてもいいと思われたのかもしれない)、最近の自分の趣味では宗教ネタが入っていたらもっと高得点を付けたと思う。
ブラッド・ミュージックしか読んでなかったグレッグ・ベアなんかもこれから読んでいくべきか。
戦争と芸術は、以前深海のYrr感想で書いた「未知の相手を理解するとき、無意識のうちに相手を擬人化して理解したつもりになってたら、実際はまったく想定の範囲外の相手だった、というブラックオチはSFの定番」。でも、こういう定石はそのまんまでいい。いうなれば「ダン・ブラウンの書く話はいつもハッピーエンド」ぐらいの意味だから。
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