ISBN:4812430119 文庫 篠房 六郎 竹書房 2007/03/01 ¥630

「ドラグネット・ミラージュ2 10万ドルの恋人」を買った。

http://www.takeshobo.co.jp/sp/z-bunko/dragnetmirage2.html

一時は死亡かと思われた竹書房ゼータ文庫。なんとかギリギリドラグネットの二巻出ました。

巻末読むと……うん、色々必死ね。

でも大好きなシリーズなので応援しています。

愚連隊とヤクザガールもつづき出してください。

 
*読感

シノフーのイラストのために用意されたような1冊。

シノフスキーとしては大いに買い。決してイラストしか見所がない、なんて話ではない!
シノフーにシノフーらしい見せ場が用意されている、そんな気がするカラーページ。

家政婦〜の「チューボーですよ」が面白いと感じるシノフスキーならニンマリしてしまうであろう設定

というか表題になっちゃってる「10万ドルの恋人」。

最初「10万ドルの右手の恋人」って意味かと思ったよ!(※ある意味間違ってない)
 

面白いです。アメリカ刑事ドラマ系が好きなら、そういう空気が十分に楽しめるので買って損はしないと思うよ!

文章は小説として安定して上手い。フルメタの人だしね。

悪趣味エロ紀行

2005年6月6日 読書
ISBN:4860321693 単行本 がっぷ獅子丸 キルタイムコミュニケーション 2005/06 ¥1,029

いやー、久々にこの言葉を贈ろう。

バカだ(最上級の褒め言葉)

どんなに世の中が便利になって、どんなに合理化が進んでも、人は馬鹿なことに費やす無駄な努力を失ってはいけないと思いました。

心が疲れたときも、この本を読むとこの世の中には自分よりもダメな人間が沢山いる事実に心が癒されること間違いありません。
ここ最近、新刊で小説を買っています。中古じゃなくて。

・All you need is kill (桜坂 洋)
・SFマガジン2005年4月号
・ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ(滝本 竜彦)

そして今日、ジャスコ覗いたら売ってた、講談社青い鳥文庫の
・青い宇宙の冒険(小松左京)

これらの共通点は何でしょうか。

*こたえあわせ
All you need is kill
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4086302195/ref=pd_sim_dp_4/249-1588264-8697920
SFマガジン2005年4月号
http://www.hayakawa-online.co.jp/bookbody.asp?MENUID=04&;;;ORDER_CD=720504
ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043747012/qid=1110810213/sr=1-6/ref=sr_1_10_6/249-1588264-8697920
青い宇宙の冒険
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1486616

*児童書に一流ヲタク絵師起用

青い鳥文庫スゲー!!
今、ぺらぺらと読んでますが、下手なラノベよりもばっちり挿絵入ってる。うはうは。なにげに作家が大御所だし、他のラインナップも見てびびった。

もっけの人かよ(しかも筒井)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=148625X
ブギーポップの人かよ(しかも眉村)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1486772

今後、星新一の本に黒星紅白が絵をつけても、もう驚かない。
っていうか、日本で五本の指に入るSF作家たちの本が、こんな人気絵師の絵で読めんのか。最近は進んでますね。

メディアファクトリーが出してるマジック・ツリーハウスシリーズなんて、okamaが表紙と挿絵描きまくってるし
http://www.ne.jp/asahi/home/oshima/magic.htm

ヲタ英才教育でもする気だろうか。

壊音 KAI‐ON

2004年11月30日 読書
ISBN:416758901X 文庫 篠原 一 文芸春秋 1998/01 ¥400
 
一言で表すと「非常によくできた村上龍の同人誌」。

これは決してパクりとかいう話ではなくて、ずっと五十三軍曹が「もう一度『限りなく透明に近いブルー』や『コインロッカーベイビーズ』の頃の文章読みたいなぁ。村上龍はもう1回ああいうの書いてくれないかしら」と願っていたところに、「ホラヨ|つ□ |彡サッ」と篠原一が差し出してくれたのです。そういう本なのです。

しかし、同人誌と言うと、元々村上龍の世界があったところに、二次創作で篠原一が書いたような誤解を与えてしまいそうなので、そこのところは否定しておきます。まったく別の世界を描いています。
また、最終的な作品世界が別物で、その世界の形がよく描けているからこそ「この本はパクリではない」と認められ、世に出ることができたのです。

使う素材が非常に似ているための類似、と言うべきでしょう。これ書いたとき、彼女はまだ高校生です。高校生が初期の村上龍に惹かれて、何の不自然なことがありましょう。きっと、そういうものが体にしっとりとなじんで、細胞が浸ってしまう、そういうお年頃なのです。っていうか、自分がそうでした!!(恥ずかしい告白)

なので、「壊音」と村上龍を比較してパクリだどうのこうの言うのは、あらゆる模倣を虎の威をかる狐だと決め付けるようなことです。もしパクりだけで終わる作家だったら、後続する著書の「天国の扉」はダレからパクったっていうんですか。さらに、単なるパクだったとしたら、賞を出しちゃった人たちや、帯書いちゃった教授の立場とかもあるじゃないですか!!

まあアレだ、いくら「いや待て、ここはあからさまにパクりすぎだろ」というところがあったとしても、面白いものを書いたもの勝ちだよな。
ISBN:4150103305 文庫 伊藤 典夫 早川書房 1979/01 ¥798
似たタイトルの小説のほうは、なんかヤな感じがしたので読んでません。読まず嫌いかもしれませんが、エリスンをリスペクトとは到底思えないんですが。だって、アッチは恋愛モノでしょ?

「世界の中心で愛を叫んだけもの」で純愛だと?マジ?

おまえ本当にエリスン読んだのかと。

まあ、そういう意味では「ツッコまれ上等」だったエヴァンゲリオン最終回の方がよかった。

まあいいや。エリスンの話をします。
まず、表題作の「世界の中心で愛を叫んだけもの」は、観念的過ぎてわけ分かりません。でも、残酷で美しい。
自分の力の及ばないところで悲惨なことが起こっていて、しかもその発端は自分に責任があるのに、無力すぎて傍観するしかできない時の残酷さ。

上手く読み解けてないので解釈が合っているか自信ありませんが、私は「世界の中心で愛を叫んだけもの」は、灰色の世界から白だけを取り出そうとした悲劇であると思っています。(この時点でセカチューと全然ベクトルが違うと思うんだが)

「世界の中心で愛を叫んだけもの」五十三軍曹風解説
人知を超えた世界の中心「交差世界」に狂気があって
その狂気を交差世界の外に隔離しようとしたけれど
主人公が「ちょっとまて、この狂気外に出しちゃったら、オレらはいいけど、”外”はどうなるの?」と気付いちゃって
同僚たちは「ハァ?外のことなんぞシラネ」と言い
主人公は「自分だけイイってのはイクナイ!」と叫び
狂気を留めようとしたがもう止められなくて
主人公は自分を投げ打ってでも止めようとして
「愛ゆえのエゴと言うならば、自分の仲間を愛するように、世界のすべてを愛さなくてはならないはずじゃない?」と問う
主人公は反逆罪で処刑されちゃって
処刑時に「オレの像建てる時は、狂気の被害者の顔にしてくれ」と頼んで
主人公は、大虐殺をした人間の姿に変わった。

つまり、人間にいつも狂気があるのは、こういう裏取引が、人間のあずかり知らぬところで行われていたからなのでした
なんか、高度成長期に調子こいて産業開発したら、あとには公害だけが残った、て感じの短編ですね。未来世界のパンドラの箱。
パンドラの箱は、箱を開けた後の暗い話ばかり聞くけれど、悪いものを箱に閉じ込めて、自分だけを守ろうとした側はどうなの?と言う啓示。

他の作品も面白かった。「犬と少年」が一番ストーリーが分かりやすくて、これは傑作。 あと、ファミリーカーでハイウェイバトルとか、地球破壊爆弾男とかもオススメ。

何が言いたいかというと、片山某はエリスンに謝れと。

*セカチューの経緯*

元々は「恋するソクラテス」という題だった(それはそれで本編と関係ないし)

編集さんから「地味だ」とダメ出しが入る。

編集さん、エヴァTV版最終回を思い出す。「そうだ、あのカッコイイタイトルを使おう」

誰一人エリスンの存在に気付かないまま、エヴァ最終回の「世界の中心でアイを叫んだけもの」をもじって「世界の中心で、愛を叫ぶ」というタイトルに決定

タイトルと表紙と柴崎コウでベストセラーに
 
 
やっぱり謝れ!!エリスンに謝れ!!
ISBN:4829143819 文庫 グループSNE 富士見書房 2003/04 ¥693

最近、毎日のようにSWRPGリプレイ第3部を読んでいる。

通称、バブリーズ編。

気が付くと去年、バブリーズ編という名称で新装版が出たという、人気シリーズである(再販決定したときちょっと日記にも書いた)。昔は、単なるソードワールドRPGのリプレイシリーズ3だったのに、エライ出世。(バブリーズだけに)
でも、おかげで毎日、パラサとスイフリーの妖精漫才を拝むことができるわけである。ありがたいことだ。

3部に限らず、4部、5部と、清松GMのシリーズは全部好きなんだけど、4部と5部が売ってない。妖怪ババアとうなずきエルフ、ロリ女装魔術師に、命綱に絡まって死ぬ盗賊など、名前挙げるだけでとんでもないメンバーだったw。こいつらも好評につき新装版ー、とかにならんかしら。

わしは、ファンタジーというのが好きじゃなくて、最近はまず手にとらない。昔、スレイヤーズが一番売れてたころにスニーカーとか富士見とか読み倒したんだけど、ラノベの文章ってあぶらっこいジャンクフードのようなもので、一定量を越えるともうおなかいっぱい、見たくもないってことになるんだよね。
そのときの「おなかいっぱい」感が、いまだに続いてるので、ファンタジーはどうにもダメ。針映画も指輪映画も興味が湧かない。
(ただ、児童文学の文章は、ラノベと違ってあぶらっこくないから、時々上橋菜穂子とか読んでる。あと、せたてーじは大丈夫。しかし今更指輪の原典読む気は起こらんw)

ところが、リプレイは「中の人の生の言葉」というのが、とても面白い。題材がファンタジーかどうかとか、そういうところがぜんぜん気にならない。人間関係を読むものって感じ。

SWリプレイは、各シリーズとも、精霊使いがいつもいい味出してるんだよな。大抵はエルフなんだけど。常にスネアしか使わないエルフとか、やたらと弁の立つ言葉の魔術師エルフとか、反対に「そうですね」しか言わないうなずきエルフとか(笑)。当然のように軍曹は「白いダークエルフ」ことスイフリーの大ファンです。
ISBN:4150108064 文庫 山高 昭 早川書房 1989/01 ¥483

購入しました〜♪

BLAME!ファンは必読の、BLAME!モトネタ本です。
武装島田倉庫はまだ読んでない。モトネタ本手に入りにくいんだよー。

でも、大いなる天井の河は、話自体もBLAME!モトネタって感じで好き。特に、電波を臭気で感じるってのが大好き。
うちの帝将劇画版でも、「大型機械の匂いがする」という台詞がありますが、モトネタはベンフォードです。

ボイド-星の方舟

2004年4月28日 読書
ISBN:4092510195 単行本 小川 隆 小学館 1995/10 ¥1,533

これがまたとっつきにくい本だったんですが、怖いと感じるほどに面白かったことを覚えています。
ただ、人工知能の設定が「歌う船」風で、「それAIじゃなくて、電脳じゃん?」という感じで。
正確には、純粋な人工知能と、電脳だけになったクルーがいたみたいな感じです。

読んだのが昔過ぎて忘れてきてます。

でも、「怖い」と感じたことと、「掛け値なしに面白い」と思ったのは確かなので、また今度読もうリスト入り。

未来の二つの顔

2004年4月28日 読書
ISBN:4488663052 文庫 山高 昭 東京創元社 2000/00 ¥882

結局、登場人物の名前は1人も覚えられませんでした。
でも、最初と最後にしか出てこないヘスパーの事が忘れられない。自分の中では主人公級。

設定が非常に萌えでした。何が萌えかって、「体あるところに意識あり」という前提。やはりAIモノは、ハードウェアに攻撃を受けなければ。ご馳走様でした。

*積み本消化*
最近、就職活動の帰りに、積み本にしていたSF小説を消化しているのですが、この間やっとホーガンの「未来の二つの顔」を消化できました。

買ったのが2000年だから、4年もかけて読んだことになります。かけすぎや。
 
とっつきにくい所さえクリアしてしまえば、本当に面白かったです。なんか、コミックスも出てるらしいですね。そっちならとっつきやすいのかな。

*愛再燃*
ということで、最近また人工知能萌えが再燃しております。
いつ見てもここ(http://www.ai-gakkai.or.jp/jsai/whatsai/)はええなぁ。

今度はボイドをもう一回読みたい。売ってないかなー。
あ、今日読めました『生活維持省』。やっぱり素敵。特に最後の、こんな平和な世の中に生まれていい人生だったなぁって言葉は、ものっすごコワいですね。

 
先週書いた『生活維持省』が読みたくて、近所の図書館に逝ったのですが、『ボッコちゃん』を置いてないという驚愕の事実が判明。置けよ!!

仕方がないので、『鍵』の収録されている『妄想銀行』を借りてきました。以前読んだことがありますが、しばらくして読むとオチを忘れていて面白いです。

でもこの『鍵』、ファンの間で言われているほどにはピンと来ませんでした。同じ本に収録された中では『古風な愛』『味ラジオ』のほうがいいなぁ。

『月の光』や『おーい、でてこーい』もいいとおもいます。
http://kyoto.cool.ne.jp/hayabi/guest.html

でも、一番好きなのは、やっぱり『生活維持省』です。
http://village.infoweb.ne.jp/~fwjb0256/hoshi-keikaku/bokko-chan/seikatsu-iji-syo.htm

リア厨の頃、『処刑』と『生活維持省』を読んでものすごく影響されて、スミ1色で絵を描き始めたことがありました。ひそかにその頃の絵が好きです。絵としては恥ずかしくて見られたもんじゃないけど、描こうとしたものが今でも大好きです。
今日は9/11ですね。

以下1分間黙祷します。
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コミックワークス買いました。安かったですよ、6000円。

もうトーン要らないなぁ。サークルの皆さんに配ってすっきりしようかしら。邪魔だしね。

そんなに頻繁に使うもんじゃなかったし、場所を取るだけだったので、もう捨てようかと何度も思いましたが、かけた金額と思い入れを思うとなんか捨てられませんでした。小市民め!!

今は引き出しにA4コピー用紙とコピー用上質紙が入っているのでいい感じです。CG原画製作モード。

よし、19日にトーンを処分しよう。1枚50円で(売るのかよ)。

ちなみにデリー他のトーンはいつも5枚1000円で買ってたので、持ってる枚数の割にかかった総額は安めだろうと思われます。ほかはセール以外のときにも買ってるのでまあ色々。

後々フィルタとしても使うと思われるので(ついにCG最後の仕上げにフォトショップを使う気になってきた)、いくつかトーンをスキャンしてフィルタとして登録しておくことにしました。

血飛沫とか基盤とか無意識のうちに使いもしないトーンとか買っていたらしい自分にやや鬱。
というか、柄トーンって厨房だなーって気がして鬱になりませんか?
あと、無償に同人くさいトーンとか今もうすごい嫌いになってしまいました。いやなことは、直接はなかったんですけど、まあ付随する「若かったあのころ」というやつにニガワラ。そんな感じで。

ネームは……8項目で止まってます。

というのも昨日は、ずっと読んでみたかったリチャード・ドーキンスをやっと借りることができまして、『遺伝子の川』『利己的な遺伝子』を借りてきました。

いっしょにリチャード・ブロディの『ミーム 心を操るウイルス』も借りてきたので、これでミームを勉強しなおします。
っていうか『ミーム』借りるのこれで4回目。

早速『遺伝子の川』を読んでみました。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2989/dnariver.html

 
 

現代生物学会でもとびっきり過激でセンシティブなドーキンスの利己的な遺伝子。

そして最初に目に飛び込んでくる単語が「ディジタル・リバー」

 

いやもう面白い!!これは面白いですよー。コミックスなんかより遥かに面白いなぁ。

これは漫画のような大衆的文化の産物よりも学術書のようなものの方を面白いと感じる、ハイソでソフィスティケイトで衒学趣味な感じのどうたらこうたら…というのではぜんぜんなく、むしろ『遺伝子の川』の面白さがコミックのようだというか、展開が早くて読み手を飽きさせない本なのです。

過激で刺激的。ニイチェみたい!

とかいうとまたなんか言っちゃってるよこいつという目で見られたりするわけですが(昔ニイチェを教室に持ってきたことで、無記名投書で「生意気」といわれたことが。おまえはニイチェを読んでみたことがあるのかと小一時間)、いわゆる最近のコミック世代でも、テンポがいいので(日本語もわかりやすい)サクサク読めるんじゃないかなーと思いました。とりあえず『HAL伝説』の4倍は読みやすい日本語でかかれてました。(アレは専門用語が多すぎるのが読みにくく感じさせる原因なのですが。面白いのですが)
 

 
そんなわけでわしはドーキンスに夢中なので漫画を描いている時間などありません。じゃあ何でコミックワークス買ってきたんだよと小一時間。

参考サイト『利己的な遺伝子』
http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2989/book.html

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